令和6年度工賃実績のご報告

令和6年度の利用者さんへの工賃支払実績をご報告いたします。

<ACE16川崎菅生>

工賃支払総額6,362,712円 /年前年度+979,989円
月額平均工賃20,238円前年度+2,438円、目標額+2,113円

<ACE16川崎中原>

工賃支払実績2,929,105円 /年前年度+558,627円
月額平均工賃14,191円前年度+1,022円、目標額+38円

両事業所とも現実的な目標金額を定め臨んだ1年となり、数字上目標の達成はしましたが、課題は大きく変わることなく7年目を迎えています。

令和6年度も例年通り、計画策定時に想定していた主力の作業のひとつが早々にストップし、急遽新しい作業を見つけなければいけない事態に陥りました。
ここは相手方のあるお話なので仕方のないことではありますが、高単価尚且つ安定して供給できる作業を見つけることが簡単でないことを改めて実感しています。

このような理由からも、何か一つの取組みに特化し、高工賃を支給している事業所が増えているのも頷けます。
特化型事業所が地域全体の平均工賃を引き上げているのもわかりますが、私たちは現状でも全国平均以下の事業所であることも悲しい事実です。
これらは現代社会の縮図のようで、よくニュース等で「賃上げ率が5%を超え高水準」「夏の賞与は平均〇〇万円」とか発表がされていますが、これは大企業と一部の優良な中小企業の水準であり、大半を占める中小企業の水準とはかけ離れているのが現実です。
どこかが大きく数字を引っ張っている事実は隠れ、その数字が普通であるような印象を与えてしまう描き方はあまり好きになれません。
何かを決め判断していくときに、これらの平均値が参考になっていくのは非常に怖いこと。でも残念ながらそんな世情にあります。
平均値ではなく中央値を示してくれた方が余程わかりやすく、自分たちのポジションをそれぞれ確認ができるんだと思います。

私たちのような色々な作業をかき集めて作り上げている事業所は常に不安定で、これから先もきっと続いていきますが、挫けることなく、より幅広い作業の選択肢があることに拘り、作業内容を精査していきたいと考えています。

施設外での作業も新旧入れ替わり作業を継続していますが、現在は選択肢が4つに増え、①アパート清掃、②リサイクルショップでのバックヤード作業、③ポスティング、④介護施設での居室清掃を行っています。(中原事業所は①と②のみ)
利用者さんの特性や希望に沿って作業が選べる環境があることに感謝をしなければと思います。

令和7年度も目標は現実的に掲げ、毎年少しでも確実に工賃向上が図れるよう取り組みを続けてまいります。