令和4年度工賃実績のご報告
令和4年度の利用者さんへの工賃支払実績は以下のようになりました。
上半期は新型コロナによる影響が引き続きあり不毛な状況でしたが、今年に入りようやく生産活動収入にも明るい兆しが見えてきました。
前年度の直近の状況では目標値を大きく上回る成果が出ており、新年度からは大いに期待をしています。
<ACE16川崎菅生>
支払対象者数 | 463名/年 | (前年度+16名) |
支払総額 | 2,854,802円/年 | (前年度+604,670円) |
月額平均 | 6,227円 | (前年度+1,193円、目標額△1,403円) |
<ACE16川崎中原>
支払対象者数 | 369名/年 | (前年度+20名) |
支払総額 | 1,543,626円/年 | (前年度△10,790円) |
月額平均 | 4,245円 | (前年度△209円、目標額△357円) |
ただ現時点での私たちのこの結果は、全国的も低い水準であることは否めず、考えて行動に移していかないと目標には決して届きません。
令和3年度のB型平均工賃の神奈川県平均は14,956円、川崎市では14,998円です。これはあくまでも平均値で中央値はもっと下がると思いますが、どこも本当にすごいなと毎年考えさせられます。
1人あたりの平均工賃額を上げることは、毎日通えるような利用者さんを増やしていく、または通える日数の少ない利用者を最初から受け入れなければ、単純に上がっていくこともわかっています。
実際私たちの事業所に通う利用者さんは、週3日以下で通所する方が約3割ほどを占めており、スタートから毎日通所できる方が比較的少なく、1人あたりの平均値が下がっていることも理解をしています。
どうして平均工賃額が上がらないのか、それは支払対象者人数にも表れています。令和3年度の工賃を支払った人数計算では、川崎市内58のB型事業所のうち、私たちの事業所は上から3番目、11番目と、比較的高い事業所です。
この結果はどういう意味を持つのか、私なりには理解をして進めています。
こうした状況の中、毎年利用者さんの工賃額を上げていく努力を必死で行っていますが、ベースとされる「平均工賃額」の概念はいまだに私の中では腑に落ちないところです。
そして今よりももっと強い取り組みをしなければと強く感じています。
新たに始めた取り組みにもご理解を頂いたお取引様には大変感謝をしています。まだまだ考えていたところには到底たどり着けていませんが、これからも意識を切らさぬよう取組みを続けて参ります。