事業所内に”個別ブース”、新しい環境を準備いたしました!

私たちが迎え入れる利用者さん。それはそれは本当にひとりひとり様々、まさに十人十色です。

中でも「たくさんの人がいるところが苦手な方」、「コミュケーションが得意でない方」、「新しい環境に強い不安感をお持ちの方」など、初めての事業所に通所することを決断すること自体が大きな一歩ではありますが、少しでもそんな不安を和らげてあげること、それは新しく迎える利用者さんだけでなく、既存の利用者さんにとっての環境を整えていくことも、私たち支援者にとってとても重要なことだと考えています。

今回あることがきっかけで、作業環境を整備する目的で、訓練作業室に個別ブースのスペースを2つ作ることにしました。
それは今年の3月に養護学校を卒業され、ずっと不登校だった利用者さんを4月から ”在宅支援” で受入れをスタートしたことにはじまります。

養護学校では先生たちとも3年間会話(発語)がなかったそうで、当初私たちも筆談やうなずきでコミュニケーションを図りながら、職員とのマンツーマンでの難しい支援となりました。
入所当初は「月に一度の施設外就労」への参加から始まった利用でしたが、3か月後の7月には「週に一度の施設外就労」ができるようになり、半年後経った今では「週三日の施設外就労」と他の利用者と一緒に「施設内作業」ができるようになりました。その利用を促せた私たちの準備のひとつに、今回の個別ブース環境があったのです。

私たち就労継続支援B型事業の職員数において、マンツーマンでの支援はとても厳しい状況ではありましたが、予想以上に短い期間で利用者さんの変化が見られたこと、利用者さんのその頑張りと勇気に本当に感謝しています。
これからも私たち自身が焦ることなく、利用者さんのペースをしっかり見ながら、その目標に向かって一緒に進んでいきたいと思います。